美術を通信で習う利点
通信で絵やデザインを習った高校時代の自分
絵画やデザインを習うには先生に直接指導を受けるのがいいというのは一般的な話です。しかし受けれない事情が有るから通信講座を選んでいらっしゃるのだと思います。
学校に通う時間がない、自分のあいた時間を使いたい。いろいろ理由はあると思います。
実は自分の経験から言いますと通信で美術を習うという利点は多々あるのです。そして直接習う時に陥る欠点というものもあるのです。
自分の生まれ育ったのは信州の田舎であり、高校生の頃、近くに直接習える先生がいませんでした。ましてや予備校などありませんでした。いや、画材すら揃えるのも大変でした。
今でしたらネットでいろんな画材が買えます。注文して次の日の届いたりもします。
いや、ユーキャンの講座を受講すれば必要な物が全て揃っています。
夏休みなど長期の休みには上京して先生の家に通ったり美術系の予備校に通ったりしました。
でも普段は自宅で描き先生へ郵送して添削して返して頂いていました。
これは鉛筆デッサンや木炭での「デッサン」と平面構成と言ってポスターカラーを使った「デザイン」を添削して頂いてました。
また、自分は上京後、美大受験の予備校で講師としてデッサンと平面構成の指導を7年間ほどしていました。
ですので、通信と直接指導の利点、欠点。
個人指導、学校での指導の利点、欠点。
これらをよくわかっています。
ですので通信指導で絵やデザインを習う利点いついてお話しするには私は最適ではないかと思っております。
利点についてお話したいと思います。
通信で美術を習う利点とは 添削
まず一番の利点は作品を添削して返してもらえるということです。
「なあ〜んだ。当たり前じゃん」と思いますか。
実はそこに大きな秘密が隠されているのです。
自分も予備校講師時代に遠方の生徒さんに添削指導をしていたことがあります。講師にとってとても大変な作業なんです。
実際に生徒さんに会って作品を見ながら講評するのは言葉で説明すればいいのである意味簡単です。
話し言葉というのは不思議なもので、たとえば選挙演説のように話し方、迫力、抑揚、自信を持った表情などで内容がなくても素晴らしい話を聞いたようになってしまうことがあります。
といって予備校とか学校で指導してくださる先生がすべて内容がない話をしていると言ってるわけでは決してないのです。しかし美術に携わる方というのは感性豊かな方が多く、感覚的な言葉を多く使われ話も面白い人が多いことも事実です。
で、学生の時、実際、後で思い出してみると感動や雰囲気は伝わって来たのだけれど具体的に何をいわれたのか殆ど覚えていなかったなんていうことがよくありました。
通信による添削とは文章にしてわかりやすく説明してくれることに他ならないのです。
講師の立場から考えるとその場に生徒さんがいて生で相手がわかっているのか反応が帰ってくるわけではありませんので出来る限り誰が見てもわかるような言葉で説明しなければなりません。
それには講師側も細かな分析、どこがいい悪い、それはなぜか?どうしたら良くなるのか?色使いはどうか、タッチは、鉛筆の使い方は…など全て理解してなかればなりません。
美術というのは感覚、感性というものが大切にされます。
しかしそれだけでなく理論的なものも必要です。
生徒さんに早くうまくなっていただくにはわかりやすく理論的な説明も必要なのです。
もっと言えば、感性とか言っているあやふやなものを理論的に説明できなければ生徒さんを本当に納得させられません。
すなわち、添削というのは、わかりやすく噛み砕いて教えてもらえるということなんです。
もちろん記録としても残ってますので自分の上達具合もひと目で分かります。復習もできるのです。
さらに添削内容がわからなければ質問ができます。質問するためには自分が何がわかっていないのかを理解し言葉にせねばなりませんので、自分の状況をより理解しやすくなるのです。
たとへば予備校や専門学校など学校の授業で提出した課題のデッサンなどに点数はついてきても、どこが良かった、どうすればもっと良くなるなど書かれて戻ってくるなどということは皆無です。
大勢の生徒さんと一緒に作品を前に並べて行われる講評会などで先生に指摘されたことをメモしていない限り、自分の作品のどこがいいのか悪いのかなど記録に残りません。
もっというと、大勢の生徒さんと一緒の講評は、他の人の作品のイイトコ悪いとこを見れる利点はあっても、自分の作品への講評は一言だけで終わっってしまう場合も多々あります。
酷いところになるとある一定のレベルまで達しないと、「講評するまでもない」のひとこと。あるいは「他の作品と比べてみればどこが悪いか判るでしょ」の一言で講評すらしてもらえないことまであるのです。
通信による添削による個人指導の大きな利点がお分かりいいただけましたでしょうか。
通信で美術を習う利点とは 話し言葉のトリックに惑わされない
学生の時「ここはもっとザクザクとか描かなきゃ」
なんて講師に言われたことがあります。
なんとなく雰囲気はわかりますが、具体的にどうしたらいいのかわかりますか?
話し言葉って意外と抽象的で雰囲気は伝わっても具体的に何を言ってるのかわからないことって多いのです。特に感性に優れる美術に携わる先生たちの言葉というのは往々にしてそうなのです。
でも自分の作品のどこが良くて、どうしたらもっと上達するのか具体的に知りたい人間にとってはそれでは困るのです。欲しいのは具体策なのです。
例えば他にも学生時代に言われたこと、あるいは予備校講師時代に同僚講師が言ってた言葉で覚えてる言葉を書いてみます。
「ここはもっと派手な色使いしなきゃ」
「ここはもっとシックな色使いで」
「ハレーション起こさないように…」
「このモチーフの瓶が際立ってこないと…」
「空気感がないんだよ」
「このリンゴもっと美味しそうに描かなきゃ」
「空間をもっと際立たせなきゃ」
「ここはもっとスパ〜といって奥でポンとうならせるんだよ」
「構図がなってない」
「透明感がほしいんだよ」
「ここはもっとガチっと描いて」
「触覚的でないんだよ」
情熱を持って教えてくださる先生にキラキラした目でこう言われたらなんとなくわかったような気になっちゃうか、判らなくても聞きにくい雰囲気があったりしてそのままになってしまうことって多いのです。
もちろん、美術の専門用語は勉強して先生のおっしゃる言葉を出来る限り理解できるようにせねばならないのは当然なのですが。
通信添削で書き言葉での説明だとこのような抽象的な言葉はあまり出てこないでしょう。
書かれた言葉というのは具体的にどうしたらいいのかがわかりやすいのです。
これは大きな利点でもあります。
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通信で美術を習う利点とは 講師が目の前にいない
「何言ってるの、それって利点じゃないでしょ」
そう思われるのは当然です。
予備校や美術大学や専門学校でもそうですが、例えば静物デッサンを描く時、モチーフを組むのは誰でしょうか。
「テーブルの上に青色の布を敷いて、右側に赤いポットを置いて、左側に竹の籠を置きその中にリンゴとレモンを〜〜 」こういうことを考えながらモチーフをセットします。学校の授業では殆どモチーフを並べるということを生徒はやりません。
自宅で一人で描く時、これを全部自分でやらねばなりません。ユーキャンの講座の中にはモチーフが用意されてる講座もあります。しかし少なくても綺麗に並べるのは自分がしなくてはなりません。
「面倒くさいじゃん」そう思われるでしょう。
しかしモチーフを自分で揃えて組むというのは、感性を磨くのに大きく役に立つのです。
きれいなもの、描いて面白そうなものを選ぶ、それはすでにデッサンに役立つ目の訓練になってますし、モチーフを面白く並べる、これすでに構図の勉強になっているのです。
先生がいて課題やらモチーフが与えられるということは、先生から上達のヒントを頂けるということでもありますが、逆にそれに慣れてしまうと、何かを与えられないとできない、そういう状況に陥りやすいのです。
クリエーターというのは自らの手で、自分独自の視点や方法で新たなものを創造してゆく人間のことです。それが誰かに依存するような気持ちを持ってしまえばいいものを創造できなくなってしまいます。
実際、予備校で教えた生徒さんで、優秀な成績で美大に入って卒業したのに、今は美術とは関係ない仕事をされてる方を何人も知ってます。また逆に美大や有名専門学校には入れなかったけれど、今では個性的で他には真似できない面白いイラストをプロで描かれてる人も知っています。
極論的に「美大など行かない方がいい」そう言ってらっしゃる美大の教授すら存在します。
だから、通信で美術を習うというのは不利なことばかりではないのです。
美大に行こうが通信だろうが自分から積極的に習う気持ちこれが大切なのです。
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