通信で美術を習う利点とは 話し言葉のトリックに惑わされない

学生の時「ここはもっとザクザクとか描かなきゃ」
なんて講師に言われたことがあります。
なんとなく雰囲気はわかりますが、具体的にどうしたらいいのかわかりますか?

話し言葉って意外と抽象的で雰囲気は伝わっても具体的に何を言ってるのかわからないことって多いのです。特に感性に優れる美術に携わる先生たちの言葉というのは往々にしてそうなのです。

でも自分の作品のどこが良くて、どうしたらもっと上達するのか具体的に知りたい人間にとってはそれでは困るのです。欲しいのは具体策なのです。

例えば他にも学生時代に言われたこと、あるいは予備校講師時代に同僚講師が言ってた言葉で覚えてる言葉を書いてみます。

「ここはもっと派手な色使いしなきゃ」

「ここはもっとシックな色使いで」

「ハレーション起こさないように…」

「このモチーフの瓶が際立ってこないと…」

「空気感がないんだよ」

「このリンゴもっと美味しそうに描かなきゃ」

「空間をもっと際立たせなきゃ」

「ここはもっとスパ〜といって奥でポンとうならせるんだよ」

「構図がなってない」

「透明感がほしいんだよ」

「ここはもっとガチっと描いて」

「触覚的でないんだよ」

情熱を持って教えてくださる先生にキラキラした目でこう言われたらなんとなくわかったような気になっちゃうか、判らなくても聞きにくい雰囲気があったりしてそのままになってしまうことって多いのです。

もちろん、美術の専門用語は勉強して先生のおっしゃる言葉を出来る限り理解できるようにせねばならないのは当然なのですが。

通信添削で書き言葉での説明だとこのような抽象的な言葉はあまり出てこないでしょう。

書かれた言葉というのは具体的にどうしたらいいのかがわかりやすいのです。

これは大きな利点でもあります。

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